ひきこもりマルチリンガルw

低レベル日中英マルチリンガルw ( 育児ブログ反省・カナリア・モルモット・TV・アプリ )

英紙が伝える東京大空襲

英国の新聞が伝える東京大空襲70周年を、全文に訳をつけてブログりました。

非常に詳しく、原爆同様の被害があったにもかかわらず
世界から忘れられているとの批判には、ちょっと感動。
私個人としては、子ども時代から聞かされていたので非常に大きな存在で
全国的な扱いが、確かに、英紙の言うとおり、軽いのを知り
かなり凹んでおります。
宜しかったら、ぜひ、ご覧ください。


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こちらの書籍も、おすすめ。
小学校高学年から読めるように配慮されつつ
大人にとっても読み応えが十分にあります。

東京大空襲を忘れない

東京大空襲を忘れない

  • 瀧井宏臣
  • ノンフィクション
  • ¥1,100


東京大空襲を忘れない (世の中への扉)

東京大空襲を忘れない (世の中への扉)

Jihadi John ジハーディ・ジョンEmwazi氏の育った環境

別ブログ

CAGEの語るMI5とJihadi John・英国Twitter反応に失望・今はテロリストでも(追記5) | 英国マルチリンガルwカナリアPo

に、付け足します。


英国の若者が、ISIS入りすると

「ミドルクラス」や「well-to-do」と報道されるので、

英国外の人は、文字通り受け取ってしまうかもしれませんが、

実際は、その言葉のイメージとは、

かけ離れています。


Jihadi John・Emwazi氏は、育ったのは、

確かに裕福な家の多いMaida Valeだけれど

家自体はCouncil Flat( 公団のアパート ) で

この辺りの公団住宅の環境は、

隣接する治安が良いとは全く言えないKilburnと大差無いはず。

Queen's Parkにしても、確かに、公園の周辺は環境が良いですが、

ロンドン郊外は、同じ地名でも、通りによって

状況が、ガラっと変わることが多いのです。

そして、公開された写真で明らかの様に、

彼の家は、ロンドンでは典型的なCouncil Estateの一角。

おそらく子どもが増えたので、Maida Valeから、

そう遠くないQueen's ParkのCouncil houseに

移されたのではないでしょうか。

今はCouncilではなく

Housing Associationになっているかもしれません。


それでも、確かに、下層ではありません。

「下層」の家は、親もドラッグ・ジャンキーで

生活保護を悪用していたりするから。

そういう意味で言えば、お父さんが、ずっと

mini cabの運転手で働き続けて

6人?の子ども達を養って、って

素晴らしいし、やはり、私が記事を書くにしても

「貧乏」や「下層」などとは、絶対、書けないでしょう。

実際に、貧乏、ではないですから。

それに、中流の下には、入るのかもしれません。


でも、英国で、「ミドルクラス」と

呼ばれている層は、一般的に

かなり裕福ですので、

非常に違和感があります。


ちなみに、公団住宅や団地と言っても

日本と英国は、全く違うと思います。

英国の特に都市部の

公団住宅は、犯罪の巣窟的になっている所が

本当に多いのです。


https://canarin.wordpress.com/2015/02/26/cage/


#JihadiJohn #ISIS #ロンドン


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シリア入りした女子高生達の家庭環境にも
通じるものがあるのではないでしょうか?






英人人質ISIS動画で思う72時間の今さら感

これは、別宅
英国マルチリンガルwカナリアPo | Multilingual :) Canary Po
で、一昨日のブログ
に続けて昨日
ブログったものですが、動画抜きでで、こちらにも、メモしておきます。
動画と英文書きおこしは、
を、どうぞ。


Jihadi John ジハード(聖戦)ジョン の警告動画に出させられた

アメリカ人ジャーナリストJames Foley氏と Steven Sotloff 氏

アメリカ人エイド・ワーカーPeter Kassig氏

イギリス人エイド・ワーカーDavid Haines氏とAlan Henning氏は

犠牲になり、その様子が、さらに動画で公開されましたが

同じ場所で拘束されていたフランス人ジャーナリスト

Nicolas Hénin ( ニコラ・エナン氏 )は解放されています。

French ISIS hostage Nicholas Henin shared cell with every man beheaded | Daily Mail Online

'I shared a cell with every man beheaded by ISIS': 

Freed French hostage reveals his 'brutal and gruesome' ordeal at hands of terror group


そして、Hénin氏により、やはり同じ場所で拘束されていたと

証言されている イギリス人ジャーナリスト

John Cantlie ( ジョン・キャントリー )氏は

プロパガンダ動画 「 Lend Me Your Ears ( 耳を貸して下さい )」に

続けて出演し、10月25日に公開された「エピソード5」では、

「テロリストとは交渉しない」政策をとっている国も

水面下で交渉をおこない、その結果、

デンマークやドイツの「人質」たちは解放されたが

アメリカ政府と英国政府は何もしていないし

人質の家族や友人たちの救出活動の支援もしていない

と、その前のエピソードに引き続き失望をあらわにしています。

(Cantlie氏の家族は、政府は支援も救出努力もしていると、否定)

John Cantlie appears in another ISIS propaganda video | Daily Mail Online

'Some of us who tried to escape were waterboarded': 

British hostage John Cantlie says captives have been tortured in new ISIS propaganda video

( ISISの新プロパガンダ動画でJohn Cantile氏「逃亡を試み水責めを受けた捕虜も」)


John Cantlie 'believes two-thirds' of what he says in ISIS videos, says his sister | Daily Mail Online

John Cantlie 'believes two-thirds' of what he says in propaganda videos, says his sister

( ISIS人質John Cantile氏は「プロパガンダ動画で語っていることの2/3を信じている」と、姉妹 )

・John Cantlie was kidnapped by jihadists nearly two years ago

・He has criticised both the U.S. and UK governments in ISIS videos

・His sister Jessica says her brother believes 'two-thirds' of what he says 


上のリンクにもある「エピソード3」で、Cantlie氏が

「2年間も人質を放っておいて何もしなかったくせに

人質が殺されたら今度は、それを大義名分に使う」

というようなことをおっしゃっているのですが、

下にリンクしたジャパン・タイムズの記事によると

後藤健二さんのご夫人によると拘束されたのち、先月

身代金の要求があったということ。

それ以降、なんらかの「水面下での交渉」の試みや

確実な現地情報収集は、なされていたのでしょうか?

もし、殆ど、あるいは、全くなされていなかったのでしたら、

動画で72時間などと脅迫されて大騒ぎになることに

「今さら感」は、否めませんし、結局

政府だけでなく、反政府側も含めた、あらゆる方面によって

「大義名分」として使われるだけなのかもしれません…。


いつから数えて72時間なのか、、、って、、、

拘束されたのが去年、身代金の要求が来たのが先月、、

で、今さら、いつから72時間も、へったくれもございません。


それから

2億ドルを日本政府が身代金として払うなど

ISISだって考えてもいないでしょうし

身代金要求は、単なるプロパガンダと申しますか

わざわざ「絶対できないであろうことを要求」して

それを「理由」にする…という方法なのではないでしょうか。


「テロとの戦争」と言われて久しいですが

戦争相手の情報収集と交渉手段の確保は不可欠なはず。

日本政府、外務省は、

はたして、どこまで把握しているのか、

どの程度のことまで出来るのか、、、

こちらも、今さら感があります…。


Wife of Goto received ransom email from Islamic State in December | The Japan Times

Wife of Goto received ransom email from Islamic State in December


The wife of Kenji Goto, identified Wednesday as one of the two Japanese hostages held by the Islamic State group, received an email on her mobile phone in December demanding a ransom of more than ¥2 billion, government sources said Wednesday.


The freelance journalist’s wife first received an email in November from an unidentified party saying that it had captured Goto, according to the sources. His wife exchanged several emails with the party, but the messages did not include threats to kill Goto.


The sources said the government believes the emails were from the Islamic State group, since the address the messages were sent from resembles one used by the group in past hostage cases.


ところで、このCantlie氏、1月3日に、公開された動画では

リポーターとしてMosulの街を紹介しています。

後藤健二さんたちが、Cantlieさんのように、

まだISISにとって利用価値がある、と

なんとか生きのびていただければ…と願ってやみません。

Brit ISIS hostage John Cantlie appears in propaganda video | Daily Mail Online

British ISIS hostage John Cantlie appears in new propaganda video giving tour around Iraqi city of Mosul

( ISIS英国人人質John Cantlie氏、Mosulの街を紹介するプロパガンダ動画に )


Filmed documentary-style, he visits market, hospital and police station

The terror group released bizarre eight-minute video on YouTube today

He says the Western media's perception of the city is 'misleading'

Disputes an article published in the Guardian and later quotes Wikipedia 

Claims life in Mosul is 'business as usual' and people are not 'living in fear' 

Iraq's second largest city captured by ISIS militants during a blitz in June 

Foreign Office spokeswoman said: 'We are aware of the release of another video and are studying its contents' 


もっとも、無事救出されたらされたで

身代金について批判の嵐は起きるでしょうし

さらに「自己責任」嵐の的にもなることは十分予測されます。


先日、ISISではない別の過激派からイタリア人エイドワーカー

Vanessa Marzullo ヴァネッサ・マルツゥロさんと

Greta Ramelli グレタ・ラメリさんが救出されましたが

身代金についてだけではなく、

ISISメンバーと合意の上で性行為をもったのではないか

と言われ、皮肉りツイートをした政治家Maurizo Gasparri氏が大批判を浴び

「#GasparrioffTwitter ガスパリをツイッター界から追放しろタグ」をつけられていました。

Italian senate vice president says kidnapped aid workers had sex with their captors

Italian senate vice president says kidnapped aid workers had sex with their captors

Maurizio Gasparri's comments about Vanessa Marzullo and Greta Ramelli, 

held hostage for six months by Islamic extremists in Syria, provoke anger


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左上John Cantlieさんの「出演」したISIS「プロパガンダ」動画

"Lend Me your Ears"

"From Inside Mosul"

左下

救出されたイタリア人人質Vanessa Marzullo さんとGreta Ramelliさん

警告動画

シリアに出発する前


右上

"From Inside Mosul" ISIS動画

右下

救出されたフランス人人質Nicolas Héninさん

犠牲になった英国人人質David HainesさんとAlan Henningさん


「自由」の境界線

フランスの週刊シャルリ襲撃事件…
さらに犠牲者が増え、いたましい限りでございます。

全ての亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。


昨日のブログに付け加えて…
「言論の自由」の「自由」ですが
「自由」は、厳密な意味では集団の社会には存在しないと思います。
社会で生きる限り、絶対に、他人との境界線は出来ます。
いわゆる自由というものは、
その境界線の中での自由とも言えましょう。

その境界線を作る様々な要素の一つに価値観も含まれます。

Aは、自分の価値観に従って、Bという境界線の中で「自由」に
行動していると思っているかもしれませんが
それはCにとっては、自分の境界線Dを侵害するものかもしれません。
そして、その境界線を巡って、葛藤が起きます。
この葛藤が、外交的に処理されるのが望ましいものの
そこで戦争が起きる可能性も、ございます。

今、そこで、戦争が始まったのかと
既に始まっていたのかも…と、
身近な問題として震撼いたします。

銃殺されたKouachi容疑者兄弟が、印刷工場に籠城する前
「civilians ( 一般人・非戦闘員 )は殺さない」と、言い
もともと兄弟を警察だと誤解していた
その一般人が、その言葉を不審に思い通報したのでございます。

今、テレビで、殺害されたイスラム教徒の
Ahmed Merabet警官の遺族が記者会見を放送しております。

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画像、上段は、警官の遺族の記者会見

中段下段右はChérif Kouachi容疑者


今、France24 アプリを開くと、まず、中段左の

「Je suis Charlie 」画面になります。


下段左は「Je ne suis pas Charlie ( 我シャルリに非ず ) 」と

世界に広がる「Je suis Charlie 」という動きに

疑問を投げかける意見の報道


自由民主主義教狂信者の「言論の自由」聖戦

英国では、多文化共存が、もう何年も謳われており
それは、それぞれの価値観を尊重することでもございますが
言うは易し行うは難し
価値観を同じくする人々のみが、それぞれの
城壁で囲まれた国や地域で暮らすことなぞ
現代社会では、もはや、ございません。
価値観の境界線をめぐる争いは必ず起きると思いますの。

そして、今や、
その紛争はテロではなく戦争となっているのではないでしょうか?
戦争は、実は、世界的には、合法…
テロが先か戦争が先か、、戦争とテロは裏表、、、
今回のCharlie Hebdo( 週刊シャルリ新聞 )への攻撃は、
もう、プロのレベル、
「幻滅した移民の若者の狂信化」なんてレベルを超えた
軍隊、兵士なんだと思いましたわ。


ドイツで先日行われたデモも、私は、その
イスラム教のドイツ社会への影響が日々増す
危機感や恐怖感を決して否定できません。
英国でも、非常に身近な問題なんでございます。

これは、反イスラム教、人種差別とは全く異なります。
むしろ、
生活の場が戦場となりつつある恐怖が日々強まり
その恐怖感や疑問をタブー視することによって
人種差別的な政党などに恐怖感を利用される可能性が
高いという点こそが問題でございます。

今回も、殺害された警察官はイスラム教徒、
また
ISIS( IS 、「イスラム国」)に殺された犠牲者は
イスラム教徒の方が、非イスラム教徒より遥かに多数。
これは
イスラム教徒対非イスラム教徒ではなく
あらゆる宗教なり思想なりの「過激派・狂信派」対
「非過激派・穏健派」と、私には思えます。

この数日の「Je suis Charlie 」運動は
盲目的に(しか、私には見えないような一部の方々など)
表現の自由を叫ぶ運動にも見えてしまい、そこに
十分に、過激性や狂信性を感じますわ。

個人的には、この週刊シャルリや、英国の代表的おバカ系風刺雑誌
「Private Eye」の類の風刺やパロディが大好きなんでございますが
本来、反体制派である風刺が
「表現の自由」という「西欧」狂信派の武器として
利用されるようになるのではないかと危惧しております。

そもそも
「Je suis Charlie 」と発言なさっている方々のどれだけの方が
あの週刊新聞を買ったことがあるのでしょう???
発刊禁止になって、「Harakiri ( アラキリ )(爆)」から転身後も
発行停止の訴訟を繰り返してはいたものの
人気が落ち発行部数の減少を理由に休刊もしていた新聞でございます。
どうも、この運動自体に、わたくしは、
「笑い・風刺」の政治的利用を感じてしまいますの。


やはり欧州に住む畏友曰く
「西欧にとって『民主主義』は国家をまとめる宗教になっている」

まさに、その通り!
自由民主主義教
と、呼びたくなりますわ。

そして
狂信的な「自由民主主義教者」が
「表現の自由」という武器・大義名分で
穏健派を巻き込み
さらに、その、「西洋至上主義」的な上から目線で
非「西洋」の穏健派たちに反感を抱かせていくことを
強く危惧しております。

右も左も、極右極左と、極がついたら同じ「狂信派」
実際は、その間に存在する「穏健派」の方が数は多いはずなのに、
狂信派ほどの情熱・強制力・団結力そして
共通の価値観という最大の「力」を持たないために
気づいたら、どちらかに運命を任せる羽目になっていた
と、なりがちではございませんか?

風刺漫画家というものは、もともと、マイノリティ視点を
強く持っていて、そこからマジョリティを俯瞰し
あちこち、つついて、笑いで表現してこそ
秀逸な作品ができると思います。

今回の犠牲者も、特に、ヴォランスキー ( Wolinski )氏は、
80歳でユダヤ系ポーランド系フランス人という
どっぷりマイノリティな背景からマイノリティ思想を
持ち続けていたのではないでしょうか?

けれども、いつのまにか、フランスは、
元はマイノリティだった人達が
今やマジョリティという「多文化共存」社会になっていて、
風刺家自身はマイノリティ心情を持ち続けていても
外界からマジョリティと見なされるようになり、
そして、今、
狂信的な自由民主主義教者に、
「表現の自由」の英霊として、
祀られてしまっているという感じにしか見えませんのよ。

「Je suis Charlie 」運動が
一種のジハード ( 聖戦 ) とならないように願ってやみません。
そして
「Je suis Charlie 」自体に対する風刺が
自粛されたりタブー視され制限されませんよう。
武器になった表現の自由を堂々と風刺できてこその
「表現の自由」でございますから。

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大きく写っているのは
負傷後、諸手を挙げていたにも関わらず
銃殺された Ahmed Merabet 警察官


犠牲となった皆様の
ご冥福をお祈り申し上げます。
重傷を負った方々がなんとか持ちこたえ
無事に回復なさいますように…。
[https://itunes.apple.com/jp/album/double-per-chitarra/id274949414?i=274949426&uo=4:embed]