ひきこもりマルチリンガルw

低レベル日中英マルチリンガルw ( 育児ブログ反省・カナリア・モルモット・TV・アプリ )

水泳の特訓・外国人で良かった事

本日は、英国の小学校の水泳の授業前に特訓をした思い出と
外国人で良かったこと(爆)についてのブログでございます。

*2003年9月26日*

【小4までは登下校つきそいは必須だったが】


小学四年生になった長男タローは、もう
一年くらい「一人で登下校したい」と言っている。

息子の小学校には「小4までは登下校は保護者が付き添う」
という規則があるのだが、
先日、親が申し立てれば小4でも
一人での登下校が可能という手紙が来た。

既に、一人で帰る練習は、していたので、
さっそく翌日から「一人で下校」する事に取り決めた。

3時すぎに、ジローを連れて坂を降りて行くと
坂の向こうからタローの姿が見えたので、さりげなく
「一人で行っていいよ」合図をすると
怒った顔で、こちらに、ずんずん向かって来る。
怒りの溢れた両目に、うっすらと涙がにじんでいる。
そして
私に手渡したのは学校からのお知らせ。
10月から水泳教室が始まる、との通知だった。

【学校の水泳教室が始まる!!】

実は、タローもジローも泳げない。
私自身は小学生時代、スイミングクラブで習っていたので
泳ぐのは問題ないのだが、水泳が趣味でもなく
プールも身近になく、息子達も行きたがらないため
完全に水泳から遠ざかっていた。

水泳教室に見学にいったりもしたのだが
タローは興味を示さなかった、というよりも、はっきりと拒否。
ところが、小3も終わりに近づいた頃、突然、学校で
小4になったら水泳の授業があると聞いたタローは
パニックになった。

「泳げないのをクラスメートに知られたくない」

それで、夏休み中に、2~3度、プールに行ったのだが、
なかなか進歩しない。
私も、自分は泳げても、どう、教えたら良いかわからない。
ただ、なんとかなりそうな雰囲気だったので、
水泳の授業があるのは、来年の夏だから
これから、ゆっくり慣れればいいよ…
と、焦るタローを納得させていたのだった。
ところが、
その水泳の授業が、もう、2週間後には始まるという。

「ママ、嘘だったねっ!ママのせいだよっ!」
と、タローは怒る。
「きっと、みんなに笑われるよっ。」
と、泣き顔になる。
「そんなのママも知らなかったのっ!それに、昔
水泳教室に行きたくないって言ったの、あんたじゃないよっ。」
と、反撃すると
「もう二週間しかないのよっ!」
と、女言葉になりながら泣く。

家に着き、ソファに坐り、タローを抱きしめながら提案した。
「明日、学校の後でプールに行こう!
これから2週間、何回もプールに行けば泳げる様になるから。」
少し落ち着いて来たタローも、うなづく。

【放課後、隣町の古いプールに】

さて、次の日、
水着やタオルなど荷物一式を携えて息子達を迎えに行くと
ジローは
「プール行かないっ。一人で家にいるっ。」
と駄々をこね
プールに行く約束を"すっかり忘れていた"タローは
「プールをやめて友達の家に行きたい」
と、ほざいたが
「土曜日はプールには行けないし、日曜も、わからないよ!」
と、脅かすと
「やっぱり行く」

私は車の運転をしないので
今日目指すプールは、車でないと行きにくい地元の新しいプールではなく
バスで行ける近隣の街の古いプールだ。

更衣室が男女共有で広めの個室形式の地元のプールと違い
このプールの更衣室は男女別に分かれていたが、
「8歳以下の子供は大人同伴のこと」
と書いてあったので、タローも連れて
ひと気の無い女性の更衣室の狭い個室に入る。

意外に広いプールだが、泳いでいるのは、ごく少数。
赤ちゃん連れのロシア人らしきママ。
小学生くらいの子ども連れの東欧人らしき若い美女
ご年輩の男女が数名
そして
プールサイドとプールの横のオフィスには
スタッフの兄ちゃん達が数名。

【必死の特訓】

「入らないっ」
と、反抗するジローをプールサイドに坐らせ
おもむろにタローを従えてプールに入り、特訓開始。

プールに着くまで、嫌がるジローを連れ、長い距離を歩き
狭い個室で四苦八苦しながら着替えたせいで
非常に不機嫌になった私の
「ぜぇったい今日中に泳げるようになんなさいよっ」
という気迫を感じたためか
「ほらっ!ちゃんとママの足とか手とか見なさいっ!」
という厳しい指導にも素直に従うタロー。

近くで泳いでいたロシア人親子や東欧のオペア嬢と
笑顔で、軽く言葉を交わしながら
「外見はさりげないが内心は必死」の特訓を続ける…。

そして、
なんと、あっけなく、タローは、泳げる様になったのだ。

フォームは目茶苦茶だが、繰り返しているうちに
3mは、行ける様になった。
顔をくしゃくしゃにして喜ぶタロー。
プールサイドから、アームバンドを投げて喜ぶジロー。

「来てよかったね~。」と
幸せ一杯ムードになった時に
ふと気がついた。

【その時、初めて気づいた… 】

なんだか、水着が変。

「ん?」
と、よく見ると
水着の下にブラをしたままだった…。

前からは目立たないが
後ろからは…わかる…かもしれない。

幸いにもブラは黒。
水着はネイビーに白の水玉。
色調的には、コーディネイトされていると言えなくもない。

「ちょっとタロー、ママの背中、見て!なんか変?」
と聞くと
「別に変じゃないよ」
と答える。
ひそかに
「よかった~。目立たないじゃん。」
と、安堵の息をつきながら
「ママさ、ブラジャー脱ぐの忘れちゃったんだ。」
と、言うと
タローは
「ブラジャーって、パイパイにつけるやつ?」
と、聞きながら、続けた。
「あ、うん!後ろに、ヒモみたいの見えてる!よくわかるよ!」

「ば、ばかやろーーっ」
と、心の中で叫びながらも、平静をよそい
「そ、そう?目立つ?」
と、確認すると、タローは
「う~ん…着替えて来たら?」

【外国人で、よかった…(涙)】

着替えて来るったってなんたって、
もう泳ぎ始めて40分以上経ってるのだ。
一時間が限度の予定で来たので、
あと10分くらい泳いだら引き上げたい。
それに、
40分も、このまま、泳いでいて、今更、着替えたら
「ブラジャーを取るの忘れたまま泳いでいた」
という事実を認める事になってしまうではないか?!!

「ママ、早く着替えて来なよ」
と、繰り返すタローに
「いいの、もう濡れちゃったし…それに…今さら…遅いんだよ…」
と、答えながら
「すっごく変に見えると思う?」
と、ダメオシで聞くと
私の表情から何か悟ったのかどうかは知らないが
タローは、さらっと答えた。
「うぅん…変じゃないよ」

そうだ!
服を着たまま沐浴する文化だってあるじゃないか?!
水着の下にブラジャーをつけるのが当然という文化だってあるはずだ!
ひょっとしたら、
このプールには、水着の下に下着を着けないこと
という規則もあるかもしれないが
すぐ真後ろにいるスタッフも何も言ってないし
周囲の人も全く気付いていないか
宗教上・慣習上の理由と判断し黙認しているに違いない!

全てを「異文化」の責任にして
結局、そのまま、15分泳ぎ続けた。
この日ほど
「ガイジンで良かった!」
と、思った事は無い…!

日本では、プールに行かない様にしよう…。


*2014年8月29日*

【英国の公立小学校にはプールが無い】

ちなみに、日本の学校には、たいてい
プールが備わっているようですが、
英国の公立小学校は、むしろ、プールが無いのが
私の知る範囲では、普通らしく、
息子達の小学校では、プールの授業も、
その小4の一学期、一週間に一回だけ
近くの私立校のプールを借りて行っていました。
わたくしも、その引率の手伝いを致しましたが
9月〜12月の英国は天気も悪い日が多く
雨の中、子どもたちを連れて歩いたことも
今となっては良い思い出…
…のはずはなくっ、ほんっとうに
もう、こういう手伝いをする必要もなくなり
せいせいしておりますわ!!
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