ひきこもりマルチリンガルw

低レベル日中英マルチリンガルw ( 育児ブログ反省・カナリア・モルモット・TV・アプリ )

精神障害者による犯罪と対策を語ってほしい

相模原市緑区の障害者施設
「津久井やまゆり園」入所者
19人が刺殺され、26人が負傷した事件。
これは、BBC Breakfast
( BBC 朝のワイドショー )でも
米大統領選報道を「差し置いて」
トップで取り上げられた。
この番組で、英国、米国、欧州各国以外の国の「殺人事件」が、
トップ(トップ・ニュースの1つではなく
文字通り、一番最初のニュース)として

取り上げられる事は珍しい。

連日のISIS在欧テロ事件報道の
影響を受けた扱いだったかもしれない。
もちろん、政府のテロとの関連性は無いという声明も
報道に含まれていた。
もっとも、これは、これで
十分に「テロ事件」なのだが…。

 

この事件は、精神障害者である兄が
同じ様な施設に、もう30年近く入所している私にとって身近な事件だ。
けれども、
「障害者の尊厳」について、ここで語るつもりは無い。


むしろ、
この事件を「障害者の尊厳」で、
誤魔化さないでほしいと、
報道に対して焦燥感を抱いている。

なぜなら
「障害者の尊厳」について語れば語るほど
植松聖容疑者自身も明らかに
精神障害者であるという点が
焦点から外れてしまう様に感じるからだ。

 

もちろん被害者家族にとっては
とてもパーソナルな事件なのだが、
被害者と直接関係の無い、いわゆる
世間の人々が、この事件で、
最も注目すべき(してほしい)部分は
精神障害者による犯罪と、その対策だ。

 

言動が明らかに精神障害によるものであり
しかも、明白な犯罪予告をしていた容疑者を
「取り締まれない」状況、
「措置入院」の現実、
軽度と判断された精神障害者を
積極的に、半ば、強行的に
退院させ、家族に面倒を見せさせる現況
それが、
最大の問題なのだ…。

また、精神障害を持つ「受刑者」が
精神障害者と認められず治療も受けられないという問題も、
そこには含まれるだろう。

 

この事件を、きっかけに
障害者の尊厳、さらには
障害者への差別や偏見について語るのが
悪いわけでは無いが
どうしても、この容疑者が
「間違った教育」や「世相」により
こんな事件を起こしたという前提で
語っている様に私には思えてしまい
叫びたくなるのだ…。

 

ちょっと待ってくれ、
これは、精神障害者による犯罪なのだ!
今、最も語られる「べき」なのは
精神障害者の犯罪に対して
どんな「対策」がなされているかだ。
その現実を知ったら震撼することだろう…。

しかし、
精神障害者が、何回、
重篤な事件を起こしても
この問題が語られる事は
少ない様に思えてならない…。

 

長崎県佐世保市だっただろうか
女子高生が、同級生を殺害した事件。
加害者の父親は
なんとか娘を入院させようとしていたが断れ続けられていた。
娘から殺されかけても、
まだ、断られていた。
仕方なく、おそらく、命を守る為に
娘と別居した。
そして事件が起きた。

世間が父親を責めまくる印象を強く受けた。
しかし
最も問題なのは、
娘を入院させなかった施設、
というよりも
入院させることができなかった
施設も手一杯という状況だろう。

日本で足りていないのは保育園だけではないのだ…。

 

この問題を野放しにしていたら

そこにテロ組織が目をつけ

精神障害者を使ってテロ事件を起こすのも

遠くない将来かもしれないと危惧している。

 

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