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「子どもが生まれる順番の神秘」抜粋2 第一子

昨日に続き、惜しくも絶版となってしまった
「シュタイナー教育入門・子どもが生まれる順番の神秘」
( カール・ケーニッヒ著 / そのだ としこ訳 / パロル舎 ) 
の、抜粋その2に参ります。
昨日の「ひとりっ子」に続き、本日は「第一子」。
第一子と第二子の関係、そして、具体的な
男女の組み合わせによって異なる様々な第一子について。
小見出しを加え適宜改行した以外は原文のままでございます。
では、第一章44ページから抜粋を開始いたします。

【 特別な初めての子 】

昔、第一子は他のこどもたちと全く別個の存在でした。
いまなお、第一子として生まれた息子や娘は
両親にとって特別の価値をもっています。
他のどの子も、第一子ほど喜びと敬虔な気持ちで期待され、
待たれることはありません。
( 略 )
初めての子ですから、本当に期待されており、
その人生の入り口は、王子様か王女様の入り口のように整えられます。

考えうる限りの準備がなされ、無上の喜びで待ちうけられ、
一刻も早く抱きしめたいという欲望で待ちうけられます。
これが、第一子を待つ状況です。
他のどの子も、こんなに勝ち誇った人生の門出を
もつことはできません。
もちろん、第二子や第三子も歓迎されますが、
両親の心のなかのきらめくばかりの輝きは、衰えています。
もはや誕生ろいう事業が、第一子のときほど
目立った華々しさをもってはいないからです。

原子時代、第一子は両親にさえ属していませんでした。
第一は、部族を、あるいは一家を、そして、
人々を統率している神の所有物とみなされていました。
祭壇へのいけにえにされた、自然の猛威を鎮めるために
犠牲となった第一子は少なくありません。
今日、このような習慣は馬鹿げた気違いじみたものとされていますが、
現実に、第一子は、神に対する敬虔な気持ちを
あらわすものだったのです。
( 略 )
一族全体の守護者や保護者となるために、
第一子が霊的な世界に送り返されるのです。
第一子は、後に続くこどもたちをこの世に導き、そして、
自らはその精神的なリーダーや友として留まります。

【第一子と第二子 】

第一子と第二子の最初の出会いの際の衝撃は、
こどもの成長にとってとても大切な一段階ですが、
今日の心理学的見地ではあまりにも強く誇張されすぎています。
両親がふたりのうちどちらか一方を可愛いがるということのないよう
気をつけてさえいれば、ふたりのライバルたちは、
すぐに仲良くなれます。けれども、ここで大切なのは、
両親が、特に母親が、こどもたちが何をして
何を感じているかに注意することです。
第二子と同じように第一子にもやさしくして、世話をやいてやり、
親として同じように指導してやれるかどうかで、
最初の困難な事態の克服の難易度がうんとちがってきます。

こどもを育てる上でのこのようなやっかいな時期は、
こどもたちにとって大変なのと同じく、両親にとっても大変な時であり、
とりわけ第一子にとって大変な時期なのです。
これまで見たこともない何者かによって、
自分の「輝かしい場所」がおびやかされてしまうのですから。
突然、自分のすぐそばに別のこどもが生きていて、
自分の部屋や家や両親と共に安らぎを与えてくれていた
まわりのものすべてを共有しているのです。
( 略 )

第二子にとっても、その衝撃はかなりのものです。
この世に生まれ出て、両親( お父さんとお母さん )と共にいられるはずが、
そこには自分の占める場所を既に占領している第三の人物が
存在しているのです。

かくて、相反するふたつの敵対心が出現し、展開していくことになります。
第一子は自分の征服している場所をまもらなくてはなりませんし、
第二子は別の人間によって防御されている場所を奪いとらねばなりません。
このふたつの立場は全く異なっていて、この違いが
各々の社会性を後々までも規定していくことになります。
( 略 )

第一子は自分自身の強い責任感からまわりを威圧する態度と
プライドの高さをどんどん大きくしています。

第一子は、どうしても自分の妻やこどもに対して命令的で、
家族が彼を無視して何かを決定してしまうなどということは
絶対許しません。
みずからが成し遂げた社会的成功に見あう敬意を払われていないと
感じたときにに苦々しい思いをする第一子は少なくありません。

【 様々な組み合わせ 】

兄弟の数が多ければ多いほど家族のありかたも変化に富んでいます、
こどもがふたりきりの家族では四つの可能性しかありません。
男の子ふたりか女の子ふたり、または、
男の子と女の子か女の子と男の子か、
たった四通りの組み合わせとはいっても、実態は実に様々です。
弟のいる女の子と妹のいる男の子では全く違います。
人間のパーソナリティを研究するときには、
この家族構成のありかたを忘れてはならないと思います。
( 略 )

【 ふたり姉妹の姉 】

家族構成を音楽にたとえるなら、主題か旋律でしょう。
ここにふたり姉妹という主題があるとしましょう。
上の子はすぐに下の子に対する責任を感じ、
それらしい行動をとるようになります。
いつも愛想がいいとは言えません。
自分の中の女の子らしさや女性らしさを殺して、
男まさりの気性がめだつ子も少なくありません。
男まさりと言ってもいろいろあって、陽気で快活で
どちらかといえば解放的になっていく子もいれば、
独立心旺盛で機知に富んだ人間になろうと努力する子もいます。
( 略 )

【 弟のいる姉 】

弟のいる一番目の子の場合は全く正反対になります。
もちろん、その実態は様々ですが、
女らしい態度や顔立ちが強く全面に出てきます。
母親的な側面がめだって発達する子もいれば、
人を助けたり支えたいという願望がめだつ子もいます。
総じて言えることは、どの子にも女性らしさが
著しくめだつということです。
それはまるで、うんと幼いときに弟によって
女性らしさを目覚めさせられて、それが
だんだん増大していったかのようです。

【 三人姉妹の姉 】

三人姉妹の家庭が第一子に与えるものは、また全く違っています。
これまでにいくつかこのような家庭を観察する機会を得てきましたが
上の女の子には、ちょっと言葉にしにくいのですが、
ある典型的な社交態度が常に見られます。
意識してやっているのではないのでしょうが、たとえば
公爵夫人とか英国の市長夫人というような、
どこか身分の高い淑女といった様子です。
彼女たちは、まるで殻に包まれてでもいるように近寄りがたくてえ、
あたりまえの人間として振るまうようになるのは、
大きくなって家庭をもち、本来の自分を取り戻してからのようです。
もしかすると、ふたりの妹たちが廷臣か侍女のほうにかしずき、
「女王様」のお気に召すように
まわりを整えていたのかもしれません。

【 弟と妹のいる姉 】

仲間に弟がひとり加わるだけで、すべては一変し、
もっと自然なものになります。
妹ふたりに弟とか、弟と妹とか、
その場合には第一子の性格はめだちはしますが、
ふうがわりであるとか、奇妙だとかいう感じはなくなります。

【 第一子が男の子の場合 】

一番上の男の子による家族への反応のしかたも、また、全然違います。
男の子のパーソナリティの成長はもっともっと自己中心的ですから、
反応のしかたも違っています。
弟は三人いる男の子は、弟たちに対抗して、
自分のリーダーやガイドとしての地位をまもるために
緊張しつづけるでしょう。
あるひとつの活動分野につき進んで努力し、
なにかを達成する子もいるでしょう。
趣味でもスポーツでも学問でもいい、なにかひとつのものに
打ち込んで、その特別の才能や資質を見せてくれます。

ひとりでもふたりでもいい、家族の中に妹が加わると、
一番上の息子はうんと楽になって、
社会的行動も穏やかなものになります。

一方、家族にふたりか三人の妹がいて、
バランスをとる弟がひとりもいない場合、
一番上の男の子はパーシャ( トルコの文武高官 ) のような
兆候をおびることになります。
ユーモアたっぷりの好感のもてるパーシャになるか、
気むずかしいボスのようになるかは彼しだいです。

妹がひとりだけという男の子は、おっとりしています。
それと同時に年老いた校長先生のような堅苦しさがあります。
というのも、うんと小さい頃から、自分を自分の女性仲間(妹)の
先生のように思ってきたのですから。

妹ではなく、弟がひとりというときには、
上の男の子は自信家ではあっても謙虚な態度を取る人間になります。

【 第一子と両親 】

第一子は、特別の位置におかれています。
第一子は自分の両親と弟や妹たちの間の調停者です。
こどもひとりひとりとの関係を保とうと、
どれほど注意ぶかく賢明に両親が振るまおうとも、
両者の相互作用の衝撃にさらされるのは、常に第一子です。
ふたつの方向を向いた顔をもつ人物、それが第一子です。
一方は過去を代表する両親の方を、
他方は未来の保証人である弟や妹たちの方を見ています。
そして、どちらにも属していません。
両親にとってはこどもであり、
弟や妹たちにとっては両親の代理人なのですから。
その地位はあいまいで、両親を船の船長にたとえると、
彼は艇長になるわけですが、
乗組員のひとりでありながら、そうではないのです。
成長するにつれて舵輪を見る彼の眼差しは
ますます鋭くならざるをえません。

第一子は、こども時代の天真らんまんで、
不思議さと美しきいっぱいの世界を味わうことが滅多にありません。
最初から自分に対してもまわりに対しても人いちばん気をつかい、
こどもらしい無邪気な振るまいをなくしてしまうからです。
あらゆる第一子は橋の橋脚のようなものです。
その上を別の人間が歩きます。
そしてこれが第一子に課せられた特別任務です。

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【 ここまで記録した感想 】

上記の部分の抜粋だけでは、この本が、まるで、占い本や
大衆向けプチ心理学本のように見えてしまうので
大変、心苦しいのでございますが、実は
この本の大部分で、歴史や宗教面からの考察が
豊富な引用とともに立体的になされておりますのよ。
ぜひとも、実際に、お読みになっていただきたいものでございます。

ところで、わたくしの周囲には、ふたり姉妹の友人が多いのですが
姉妹は、姉でも妹でも、兄弟のいる女性より女らしいように感じます。
そして、姉の方は、やはり、みなさん、しっかりなさっている感じ。
この本の初版は、昨日の写真でもわかりますように1958年で
ドイツ人シュタイナー学者の体験と研究と知識の蓄積に
基づいておりますので、日本の、わたくし達の世代とも、
男女差に関しては、大きく異なっているのは当然でございましょう。
ただ、第一子の位置に関しては、古今東西、
大きな違いは無いように感じますわ。


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