ひきこもりマルチリンガルw

低レベル日中英マルチリンガルw ( 育児ブログ反省・カナリア・モルモット・TV・アプリ )

自由民主主義教狂信者の「言論の自由」聖戦

英国では、多文化共存が、もう何年も謳われており
それは、それぞれの価値観を尊重することでもございますが
言うは易し行うは難し
価値観を同じくする人々のみが、それぞれの
城壁で囲まれた国や地域で暮らすことなぞ
現代社会では、もはや、ございません。
価値観の境界線をめぐる争いは必ず起きると思いますの。

そして、今や、
その紛争はテロではなく戦争となっているのではないでしょうか?
戦争は、実は、世界的には、合法…
テロが先か戦争が先か、、戦争とテロは裏表、、、
今回のCharlie Hebdo( 週刊シャルリ新聞 )への攻撃は、
もう、プロのレベル、
「幻滅した移民の若者の狂信化」なんてレベルを超えた
軍隊、兵士なんだと思いましたわ。


ドイツで先日行われたデモも、私は、その
イスラム教のドイツ社会への影響が日々増す
危機感や恐怖感を決して否定できません。
英国でも、非常に身近な問題なんでございます。

これは、反イスラム教、人種差別とは全く異なります。
むしろ、
生活の場が戦場となりつつある恐怖が日々強まり
その恐怖感や疑問をタブー視することによって
人種差別的な政党などに恐怖感を利用される可能性が
高いという点こそが問題でございます。

今回も、殺害された警察官はイスラム教徒、
また
ISIS( IS 、「イスラム国」)に殺された犠牲者は
イスラム教徒の方が、非イスラム教徒より遥かに多数。
これは
イスラム教徒対非イスラム教徒ではなく
あらゆる宗教なり思想なりの「過激派・狂信派」対
「非過激派・穏健派」と、私には思えます。

この数日の「Je suis Charlie 」運動は
盲目的に(しか、私には見えないような一部の方々など)
表現の自由を叫ぶ運動にも見えてしまい、そこに
十分に、過激性や狂信性を感じますわ。

個人的には、この週刊シャルリや、英国の代表的おバカ系風刺雑誌
「Private Eye」の類の風刺やパロディが大好きなんでございますが
本来、反体制派である風刺が
「表現の自由」という「西欧」狂信派の武器として
利用されるようになるのではないかと危惧しております。

そもそも
「Je suis Charlie 」と発言なさっている方々のどれだけの方が
あの週刊新聞を買ったことがあるのでしょう???
発刊禁止になって、「Harakiri ( アラキリ )(爆)」から転身後も
発行停止の訴訟を繰り返してはいたものの
人気が落ち発行部数の減少を理由に休刊もしていた新聞でございます。
どうも、この運動自体に、わたくしは、
「笑い・風刺」の政治的利用を感じてしまいますの。


やはり欧州に住む畏友曰く
「西欧にとって『民主主義』は国家をまとめる宗教になっている」

まさに、その通り!
自由民主主義教
と、呼びたくなりますわ。

そして
狂信的な「自由民主主義教者」が
「表現の自由」という武器・大義名分で
穏健派を巻き込み
さらに、その、「西洋至上主義」的な上から目線で
非「西洋」の穏健派たちに反感を抱かせていくことを
強く危惧しております。

右も左も、極右極左と、極がついたら同じ「狂信派」
実際は、その間に存在する「穏健派」の方が数は多いはずなのに、
狂信派ほどの情熱・強制力・団結力そして
共通の価値観という最大の「力」を持たないために
気づいたら、どちらかに運命を任せる羽目になっていた
と、なりがちではございませんか?

風刺漫画家というものは、もともと、マイノリティ視点を
強く持っていて、そこからマジョリティを俯瞰し
あちこち、つついて、笑いで表現してこそ
秀逸な作品ができると思います。

今回の犠牲者も、特に、ヴォランスキー ( Wolinski )氏は、
80歳でユダヤ系ポーランド系フランス人という
どっぷりマイノリティな背景からマイノリティ思想を
持ち続けていたのではないでしょうか?

けれども、いつのまにか、フランスは、
元はマイノリティだった人達が
今やマジョリティという「多文化共存」社会になっていて、
風刺家自身はマイノリティ心情を持ち続けていても
外界からマジョリティと見なされるようになり、
そして、今、
狂信的な自由民主主義教者に、
「表現の自由」の英霊として、
祀られてしまっているという感じにしか見えませんのよ。

「Je suis Charlie 」運動が
一種のジハード ( 聖戦 ) とならないように願ってやみません。
そして
「Je suis Charlie 」自体に対する風刺が
自粛されたりタブー視され制限されませんよう。
武器になった表現の自由を堂々と風刺できてこその
「表現の自由」でございますから。

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大きく写っているのは
負傷後、諸手を挙げていたにも関わらず
銃殺された Ahmed Merabet 警察官


犠牲となった皆様の
ご冥福をお祈り申し上げます。
重傷を負った方々がなんとか持ちこたえ
無事に回復なさいますように…。
[https://itunes.apple.com/jp/album/double-per-chitarra/id274949414?i=274949426&uo=4:embed]